ガングリオンは穿刺が最もポピュラーな治療法。麻酔して注射器で袋の中に入っているゼリー状の内容物を吸って小さくする施術です。
関節や腱などには、曲げたり伸びたりといった運動をしやすくするための潤滑油みたいなものがあります。これを「滑液」と呼びますが、この滑液をつくる細胞が何らかの異常で粘液をつくり、やがてが関節を包んでいる袋に溜まっていきしだいに皮膚が膨らんでしこりのなっている状態を「ガングリオン」と呼びます。
ガングリオンの特徴は2cm~3cm程度の骨のようなしこりが足、指、手首の付け根、手の甲、膝、足首、耳の裏のようなところにできることです。ガングリオンの内容物は、関節の潤滑油の役割をした「薄い黄色のジェリー状の物質」が含まれています。治療は、局所麻酔をして18Gの針でこのジェリー状の物質を吸引して潰す施術です。場合によっては、少量のステロイドを注入することもあります。
1.麻酔をする前にガングリオンの位置を見落とさないようにマーキングをします。麻酔は、極細の針を使用し吸引穿刺する部分を中心に行います。
2.十分に麻酔が効いたところで18Gの注射針を用いて皮膚とガングリオンの袋を穿刺して、ジェリー状の内容物を注射器で吸引します。
3.吸引したジェリー状の物質は、薄黄色をして粘り気があるのが特徴です。治療後は、半日ぐらい圧迫テープをしておきます。
この治療の弱点としてはガングリオンが再発してしまう可能性があるということです。そのために月に一度ぐらいの診察と必要があれば穿刺治療をとりあえずは数回行って様子をみるのが一般的です。
このような症状で気になる方は医師の診察を受けてください。それは、自分の判断でガングリオンだと断定してしまうのが一番危ういからです。実際には、ガングリオンではなく脂肪腫やアテローム、軟部腫瘍であったという事もあります。
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