思春期ニキビ(保険治療)/にしやま由美東京銀座クリニック(東京銀座2丁目)
思春期ニキビの治療について
成長期の子供は新陳代謝が活発なため、およそ9歳頃からホルモンバランスの影響で皮脂分泌が増えてきます。体の中から排出される皮脂の量を抑えるには、正しい食べ物と正しいスキンケアで対策をする必要があります。
ニキビの原因と対策について
15歳以下の子供のニキビ治療としては、簡単な3ステップ!内服薬は使わずに、外用剤だけで治療を行います。適切な洗顔と肌の保湿、抗菌ジェルの塗布これだけを毎日欠かさず行います。途中で諦めずに、続けることが最良の結果を生むのです。
食事から摂取する微量元素や栄養素の過不足
食物から摂取する栄養素の質や量が不足しているために、ニキビやアレルギー症状が出ている。特に、ビタミンや微量元素が不足すると、細胞の代謝サイクルに異常がおき皮膚の炎症が抑えられなくなる。
皮膚の洗顔剤などが合っていない
皮膚の洗顔料は、とても大切。お肌の汚れを優しく落として、皮脂を取りすぎない製品を選ぶことが必要です。また、化粧水や乳液なども、ニキビやアレルギーの原因となりますので、慎重に選び使用しましょう。
身体の生体反応のアンバランス
皮脂が過剰に分泌されること:思春期のホルモン分泌のバランス変動などにより、血中のアンドロゲンが増加して、皮脂分泌が亢進すると、皮脂の貯留が 発生し て細菌の増殖がおこりやすくなる。毛穴の出口が角化してつまること:体質、不衛生や皮脂成分が細菌分解により遊離脂肪酸を発生することにより毛穴の出口が 角化し、皮脂の貯留が亢進す る。にきび細菌の増殖などによって炎症が起きること:皮膚の常在菌(P.ACNES)などが皮脂のトリグリセライドを分解して遊離脂肪酸を生成。遊離脂肪 酸は、毛包を破壊し炎症反応を誘発する。
にきび肌の治療と正しいスキンケア
ニキビは、皮脂が貯留している白ニキビ、その後に炎症を起こした赤ニキビなど様々な状態が混在していることが多く、特に女性は月経前に体温が上昇するた め、月内においても症状の変動が見られます。お顔はとても大切な部分、特に対面でお仕事をされる
ニキビが体質によってはケロイドに変わる
ニキビができると身体の体質によってケロイドになることもあります。あご~首・胸の谷間・肩・背中にかけてのニキビは要注意。この部分は、人のケロ イドの 後発部位と呼ばれ、ケロイド体質の方は、キズアトが赤く盛り上がり徐々に大きくなることがあります。このような場合には、ケロイド用の内服薬・外用薬・ス テロイド局所注射などの治療を追加します。
ニキビを治す飲み薬や塗り薬について
症状が増悪したときだけでなく、日頃からひどくならないよう に定期的に通院をすることが最も大切です。漢方薬と外用薬を中心とした身体に優しいお薬を使い、抗生物質の内服は必要なときに使うが、長期使 用はしない方向で考えます。常に保湿剤を使用して皮膚が乾燥しないように心がけます。アレルギー性皮膚炎がある場合には、同時 に治療を行います。
洗顔:子供のみずみずしく元気で健康的な肌を保つためには、洗浄力の強い洗顔料で必要以上に顔の脂分を取り除いてしまっては肌を乾燥させ、ニキビを悪化させる原因になります。お肌に優しい医療用のクレンジングジェルなら、お肌を突っ張らせることなく皮膚の汚れだけを取り除きます。
※クレンジングウオッシュ(おススメです!)
しっかり洗い流せて、肌にも優しい。自然な肌の輝きを保つクレンジングメイク落としも洗顔もこれ1本でOK。クリニックでもたいへんご好評いただいています。アミノ酸系の洗浄成分を使用しているため、汚れはしっかりと落としながらお肌の潤いをしっとりと保ちます。うっとりするようなローズの香りを使用しています。全ての肌タイプの方におい頂けます。
美肌追求の第一段階は、これで決まり。人気No.1だから、患者様は「これを使ったら、もう他は使えない」と言います。一つ一つ可愛いイラスト付きの使用説明書を添付しております。
メイク落としも洗顔これでOK:4,500円
保湿: 子供の肌は、元々水分量が多くみずみずしいのですが、お肌を保湿する習慣を身につけましょう。保湿剤は、一般の化粧品では、コスメ成分が多く含まれるので 処方薬のビーソフテンローションを使用すると良いでしょう。この保湿剤は子供のみならず大人にも非常に人気のある治療薬です。
抗菌ジェル:赤い炎症性のニキビには、自分で潰さないように注意して、抗菌ジェルで炎症を早く抑えるようにケアします。
過酸化ベンゾイルやアダパレン外用薬:
1.デュアック:「過酸化ベンゾイル3%」と「クリンダマイシン1%」という2つの成分が含まれいます。
過酸化ベンゾイルの効果は、アクネ菌の細胞膜を壊して、アクネ菌を殺菌し耐性菌のできない外用薬として重宝されています。効能としてはピーリング作用により古い角質が除去され、美白作用もあります。クリンダマイシンには、ニキビの原因菌であるアクネ菌が増えるのを抑える作用や炎症も抑える作用があります。
2.ベピオゲル:ニキビを治療する塗り薬で、主成分は「過酸化ベンゾイル」です。過酸化ベンゾイルには、ニキビの原因となる「アクネ菌」や「ブドウ球菌」などに対して抗菌作用や古い角質のターンオーバーを促して角層肥厚を改善する効果があります。白ニキビや赤ニキビ、黒いニキビなど幅広いニキビに効き目があります。顔や背中、前胸部などのニキビにも使用されます。
3.エピデュオゲル:ニキビ専用の外用薬(塗り薬)で、主成分はアダパレン0.1%(ディフェリンゲル)と過酸化ベンゾイル2.5%(ベピオゲル)です。お気づきの方もいるかもしれませんが、エピデュオゲルを使用するメリットは、ディフェリンゲル・ベピオゲルを別々に塗る手間が省けることです。エピデュオゲルは「ピーリング作用」「皮脂分泌抑制作用」「殺菌作用」が期待できる薬です。アダパレンは、妊娠している方、妊娠している可能性のある方、妊娠を希望される方には使用できません。
こ の3ステップは、「新しいニキビを作らない」ということが主眼となります。大きなニキビができたり、自分で潰したり傷つけたりすると、ニキビ跡がクレー ター状に一生残ってしまうので自己判断で治療を行うことは避けた方が良さそうです。15歳以上の方は、外用治療に加え漢方薬等の内服薬も処方します。
※この治療は健康保険の対象となります。