スピロノラクトン(ホルモンニキビ治療)/にしやま由美東京銀座クリニック(東京銀座2丁目)
2020-10-27
スピロノラクトン(ホルモンニキビ治療薬)
スピロノラクトンはもともと高血圧の治療に用いられてきた古い薬で、尿を増やす利尿作用があります。
このお薬の別の働きとして男性ホルモン作用をブロックする作用があり、その作用を利用してニキビの原因となる男性ホルモンの働きを抑えることで、成人型の治りにくい女性のニキビを改善します。その効果は非常に高く、中止後もリバウンドが起きにくいのも特徴と言われています。
こんなお悩みの方に最適!
- 成人女性で大人ニキビにお悩みの方
- 弱〜中程度の多毛を伴う方
- 他のニキビ治療で効果が得られなかった
- ニキビが成人してから始まった、もしくは悪化した方
- 顔面の皮脂分泌が多い
- 背中や胸など広範囲にニキビがある
- あご~首にかけて炎症性のニキビがある
服用できない方
1.無尿又は急性腎不全の患者[腎機能を更に悪化させるおそれがある。また、腎からのカリウム排泄が低下しているため高カリウム血症を誘発又は増悪させるおそれがある。]
2.高カリウム血症の患者[高カリウム血症を増悪させるおそれがある。]
3.アジソン病の患者[アジソン病ではアルドステロン分泌低下により、カリウム排泄障害を来しているので、高カリウム血症となるおそれがある。]
4.タクロリムス、エプレレノン又はミトタンを投与中の患者
5.本剤に対し過敏症の既往歴のある患者
重要な基本的注意
1. 連用する場合高カリウム血症等の電解質異常があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと。高齢者、腎機能が低下している患者、高カリウム血症を誘発しやすい薬剤を併用している患者では特に注意すること。
2. 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
■副作用
- 薬疹(薬アレルギー)
- 乳房痛
- 低血圧
- 頻尿
- 生理不順
- 不正性器出血
- 電解質異常(高カリウム血症など)
- 胸痛、全身倦怠感、吐き気など
- 急性腎不全
- 尿量減少、むくみなど
スピロノラクトン 服用の流れ
服用開始
服用を開始する際のニキビの状態により、1日150mgを目安にスタートします。
※初回と1か月目に腎機能・電解質異常などのお薬の安全性確認のため血液検査を行います。
服用から1ヶ月後
服用から1ヶ月経過しても症状が改善されない場合は、最大で200mg(朝2錠:夕2錠)に増量することがあります。
服用量の減量
新しくニキビができなくなってから4週間ほどしたら、服用量を200mg(朝2錠:夕2錠)→150mg(朝2錠:夕1錠)→100mg(朝1錠:夕1錠)→50mg(朝1錠のみ)と、1ヶ月を目安に徐々に減量していきます。飲み始めから減量できるまでの期間は、およそ2~3ヶ月程度です。
スピロノラクトン 料金表
※この治療は公的保険の適応となりません。