混合腫瘍(mixed tumor)摘出術/にしやま由美東京銀座クリニック(東京銀座2丁目)
2017-08-16
皮膚、皮下のできものには様々な種類があります。その中のひとつ混合腫瘍(mixed
tumor)について
腫瘍を構成する成分が2種以上の異なる組織からなるもの混合腫瘍(多型線種)と呼びます。混合腫瘍の多くは良性で、皮膚にみられる混合腫瘍はエクリン汗腺由来の良性腫瘍です。
よく間違われるできものには、皮様嚢腫(粉瘤)、脂肪腫、混合腫瘍、石灰化上皮腫、皮膚線維腫、リンパ節、血管腫、悪性腫瘍などがあります。人間の体には実にさまざまなできものができることを知っていてください。
混合腫瘍(mixed tumor)の治療は、くり抜き法を用いて摘出しました。
くり抜き法は、粉瘤を摘出するだけでなく他の腫瘍を取り除くときにも使用する手法です。皮膚の厚さや部位、できものの性状によって紡錘形に皮膚を切って取るか、くりぬき法で取るかの判断を行います。いずれにせよ傷跡を最小限にという思いは同じです。
1.局所麻酔は、33Gという極細の針を用いて行います。
2.皮膚表面に約2mmのホールを作成します。
3.このホールから周囲組織から腫瘍だけを丁寧に剥離します。
4.腫瘍は、軟性弾のコリッとした感じなのでホールからスルッと取り出すことができます。
5.バイポーラで止血を行います。
6.ホールはそのままにするという意見もありますが、2~3針縫合しておくほうが傷の治りが良いので皮膚のしわのラインに合わせて縫合を行います。
7.手術後の傷跡のフォローアップもしっかりと行います。肌色のテープを使った皮膚固定や内服薬による傷跡の赤みや硬さの軽減など約半年間の治療で、傷痕も最小限にする努力を行います。
混合腺腫の手術については、下記のクリニックにお気軽のご相談ください。
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