ほくろやいぼの除去術/にしやま由美東京銀座クリニック(東京銀座2丁目)
2019-04-30
ほくろ(黒子)について
今までなかったはずの場所に、ふと気づいたらホクロやいぼができていたことってありませんか?
ほくろは、赤ちゃんの時から生まれつきのもの、子供のころから大人になるまでに徐々に大きくなったり、勿論大人になってからでも出てくることはあります。大人になってから発生した薄い点状のシミもほくろの始まりだったりすることもあります。
ほくろは、日焼けやニキビなどの炎症、その他様々な刺激で大きくなったり、突然出てくることもあります。
ほくろのできる部位について
ほくろ(黒子)は悪い細胞を持っていることもある
ほくろは、皮膚のできものなので、まれに悪い細胞が増殖しているものもあります。悪い細胞を持ったほくろは他の悪性腫瘍に比べて日本人には多くないため、神経質になりすぎることはありませんが、治療をする際には医師がしっかりと診察し、判断しなければいけませんので無条件に大丈夫と言えるものでもありません。
しみ・ほくろのABCDチェックリスト・・・
4項目のうち2項目以上あてはまる場合は、慎重な治療が必要となります。
Aしみ・ほくろの形が左右対称ではない
Bしみ・ほくろのまわりがギザギザしている
Cしみ・ほくろの色が均一でなく、濃淡が混じっている
Dしみ・ほくろの直径が6mm以上ある
ほくろ治療に関しては、良性と診断した場合には以下の方法で対処できます。
■手術で切除縫合(健康保険適応)
細胞の病理検査をした方が良い場合には、メスを用いてシワの線に合うようにほくろを切り取り、キレイに縫合を行います。出来ている部位や大きさなどの条件がありますが、1回で取りきる方法や半年ぐらいの間隔で数回に分けて取り除く方法などもあります。手術後の通院や抜糸、キズアトのフローアップなどが必要となります。
■レーザー治療(自由診療となります)
美容形成外科医療ではほくろの除去はレーザー治療の方が主流となっています。稀に長期的な再発や丸いキズアトなどのリスクはありますが、治療時間も短く、抜糸などがないため通院回数も少ないことを含めても仕上がりが綺麗なことが多いためこの選択をされる患者様の方が多いです。出来ている部位、極端に大きなほくろやほくろの深さなどの条件によっては適しない場合もあります。
局所麻酔を施したあと、炭酸ガスレーザーで、治療部の隆起し た部分を含めたできもの全体を蒸散させて削り取ります。この時、キズアトが少なくなるようにできもののの境界ぎりぎりまで除去していきます。メラニン色素が残っているようなケースでは、さらにQスイッチレーザーを照射することもあります。
治療時間は、だいたい1~5分ほどで済みます。治療後は、皮膚が軽く凹み、にきびが潰れたような軽度のジュクジュクとした状態になります。その部分は、医療用の創傷被覆材のテープを貼ってで創部の保護を行います。この部分は、創傷治癒によ り、2週間前後で皮膚が再生してきます。傷がふさがってからも、体質により多少赤みが残る場合もありますが、時間が経つにつれて徐々に赤みも消えていきます。
ほくろの部位別レーザー治療について
◆目の周り・目の際ギリギリのホクロ
目の周りや目の縁にほくろができ視界をじゃますると困っていられる患者様が見えられます。このような方でも、レーザー治療は、目の機能には全く影響を及ぼすことはありません。ご安心下さい。
※目の内側には、涙点という涙の排出路(排水管)があり、この部分にほくろが浸潤している場合には、治療が難しいと判断されることがあります。
◆鼻のそばや口周囲のほくろも大丈夫
鼻の上や鼻の脇のほくろは、人から見て正面の位置で相手から目立つ部分です。この部分は、比較的大きなほくろでもレーザー治療が有効です。鼻の周囲の皮脂分泌が多いためキズアトの治りが良く跡はほとんど分からなくなります。
◆眉毛の中のほくろも大丈夫
眉毛の中にほくろもほとんどが毛根を傷つけることが少なく取り除くことができるので、一時的に毛は無くなりますが、数ヶ月後には再生して跡は分からなくなるでしょう。
◆頭の中のほくろでも大丈夫
頭の中も皮脂分泌の多いため、キズアトは一般的に非常にキレイになります。また、ほとんどが毛根を傷つけることが少なく取り除くことができるので、一時的に髪の毛は無くなりますが、数ヶ月後には再生して跡は分からなくなるでしょう。
ダウンタイムやリスクなどについて
【施術時間】1個数分で終了します。
【麻酔】局所麻酔で行います。
【腫れ・傷跡】1〜2週間でカサブタが剥がれて赤いキズ跡となります。キズ跡の赤みはお化粧で目立たなくなる程度ですので日常生活に支障はありません。個人差がありますが、2〜6ヶで赤みは消えて肌色の皮膚になります。
【通院】3週間後に一度チェックします。
【お薬】塗り薬を処方します。
【メイク】翌日より可能。
【洗顔・シャワー・入浴】当日より可能。
【運動】当日はお控えください。
ほくろ(黒子)を手術で切除縫合した施術料金
手術費用(3割負担の場合)のおおよその目安
露出部の場合(頭部、頸部、上肢にあっては肘関節以下及び下肢にあっては膝関節以下)
長径2cm未満 5,000~6,000円程度
長径2cm~4cm未満 11,000~12,000円程度
非露出部の場合(上記以外)
長径3cm未満 4,000〜5,000円程度
長径3〜6cm未満 10,000〜11,000円程度
※上記の手術費用と、診察料・処方料で1,000円程度、手術前血液検査費用で2,500円程度、病理検査費用で3,000円程度、予約料1、100円かかります。
※病理検査はできものの性状や良悪、取り切れているかという検査です。
※公費負担医療証をお持ちの場合には全てお持ちください(負担割合0割、1割、2割などが適応となる場合もあります。)
ほくろ(黒子)レーザー除去(見た目を綺麗にする目的)の施術料金
ほくろ(黒子)レーザー除去に関するQ&A
レーザー治療後の傷跡は残りませんか?:ほくろの出来ていた部分により少しは跡が残りますが、ほとんどの場合は周りの人が見ても気づかないようなレベルです。手術をしてメスで切り取るよりは、はるかに目立たない傷跡とご理解ください。
レーザー治療後の赤みはどのくらいの期間で消えますか?:個人差があり一概に言えないのですが、2~6ヶ月かけて少しずつ薄くなります。ちょうどニキビが潰れた後のような赤みでお化粧で隠せる程度ですので、女性の方で日常生活に不便を感じる方は少ないと思います。
レーザー治療後に、お化粧はできますか?:治療翌日から可能です。ただし、治療後3日間程度は患部保護のためにテープを貼っていただきます。1週間経てばテープは必要ありませんので、通常通りお化粧していただいて構いません。
1回のレーザー治療でホクロは取れますか?:1回で取れる場合が多いですが、ホクロの大きさや深さににより2〜3回必要になることもあります。炭酸ガスレーザーで深く削れば1回で取れる可能性は高くなりますが、深く削ると傷跡が目立ちやすくなってしまいます。治療後の傷跡を可能な限り目立たないようにするために2〜3回かけて治療した方が良い場合もありますので、ホクロの性状と患者様のスケジュールを考慮して治療方針を決めております。
再発の心配はありませんか?:ホクロをレーザーで治療した場合、僅かではありますが再発の可能性があります。再発を絶対に避けたいという方はメスで切除する方が確実ですが、レーザー治療に比べると傷跡が目立ちやすくなってしまうデメリットがあります。当院では再発に関する心配を少しでも軽減するため、最終治療後1年以内に再発した場合は再診料(1,500円)のみで再度レーザー治療をさせていただきます。
リスク・副作用
治療後は一時的に少しへこみが生じますが2週間程度で平らになって治癒します。一部再発が見られることもあります。
この治療は、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行います。
治療に用いる医薬品および機器は当院医師の判断の元、個人輸入手続きを行ったものです。
個人輸入において注意すべき医薬品等について詳しくはこちらをご覧ください。